ラジャの心霊相談

アラマント氏がマジでビビッた作品。

友人が入院することになり、ビデオデッキ+「アルプスの少女ハイジ」52話セットを差し入れるため訪れた港区某所の病院で、不気味な声を偶然収録してしまったので、一応、茶化してまとめたもの。

収録当夜は恐怖の余り眠れなかったものの、その不気味な声を注意深く聞くと「マッマッマイナスのエネルギ〜が〜」と結構シャレた事を言っていることが判明した。

なお、タイトルに「ラジャの心霊相談」とあるが、作品中ラジャは一度も登場しない。

マイナスのエネルギ〜の思い出

さかいだようじ

あれはずいぶんと昔の事です、当時働いていた部署の先輩の彼女が入院しまして、ウチで余ってたビデオデッキを貸すことにしました。で、仕事が終わってから先輩の車で出かけたわけです。当時、結構忙しくて会社を出たのが夜の9時頃だったでしょうか。そして港区の大学病院へ着いたときは10時をまわっていました。もちろん面会時間外ですから正門は閉まっており、大学の方の開いている通用口から入りました(今、考えるとそれ自体問題だと思うが・・・)。その内部はかなり古い物で天井は配管がむき出しで部屋の入り口には「理学教室」だの何だの気味の悪い事と言ったら・・・エレベーターなんて外国映画に出てくるような鉄格子のやつで(上のポスターが実物)「エンゼルハートそのままだな」等と思いました。

とにかく病室に機材を置いてその帰りの事なんですが、ビデオで撮影しながら歩いていました、もう電気は消えて人もいない状況がすごく雰囲気良かったので。そんなとき変な場所を通りました、教室の並び、機械室との暗いT字路で、廊下にポツンと大きな箱のような物がありまして、何だろうと思って近づいたら地下室へ下りる階段だったんです。手すりは無くコンクリートの壁で遮られていて、その上に板が被せてあり、まるで「地下室への階段を隠している」と言った体裁でした。

「いい!画的にすごくいい!」と思った私は撮影を続行しました、暗闇へと続く階段、さらに奥には鉄の扉が見えた気がします。

そこで警備員に呼び止められました、その時は階段が何処につながっているのか気になり大変残念に思いました。

アパートに帰った時は1時を回っていました。さてどんな風に撮れたのかと早速カメラをテレビに繋ぎ再生しました。

よく撮れてる、不気味な校舎、エレベーター(こりゃあラジャのOPにそのまま使える)・・・そして例のT字路・・・・!

なんだ?何かノイズの様な音が・・な!なぬぅ〜!

それは「うめき声」でしたしかも残響音がありません、これはカメラのマイクにベッタリと張り付いて収録された音に違いありません。何度か聞き直すとますます不気味な動物のうなり声に似た低い、しかも明らかに「人間の」うめき声でした、場所は丁度「例の階段」でした、警備員に呼び止められクルリと向きを変えた瞬間、例の暗闇が映った瞬間・・・。その時は流石に全身の血が引いたのを憶えています、と同時に「誰かに見せないと!」という衝動に駆られVHSにダビングしました。

その夜は布団をかぶり「声の主」がやって来ない事を祈りました。

次の日、病院に行ったメンバーを集め、ビデオを見せました。

それは恐怖を共有することによって事態を一般的な出来事に解釈しようとしていたのでしょう、できるだけ冗談ぽくふるまいました「幽霊の声をキャッチしたぜ!」と。

そして問題のシーン・・・?・・・「違う(!)」昨晩の「声」じゃない???・・・。

その時誰かが「これ・・マッマッマイナスのエネルギ〜が〜って聞こえるね」と言いました。

よく聞くと確かに「マッマッマイナスのエネルギ〜が〜っ」と聞こえます。

「マッマッマイナスのエネルギ〜が〜っ」と言えば前作「ラジャハルマームのお告げ」でラジャが口にする台詞です。

???????

一体、あの事件は何だったのか、あの階段はなぜ隠されなければならなかったのか・・・今でもフト考えます、その病院が何処にあったのか・・今では思い出せません。

(浦安での上映会で行った作品紹介より)