
ホスピタル・マカーバー
(1985)
今夜も時計が13の鐘を鳴らすとき、階段を上がるあの足音が聞こえてくる。
それは地下の霊安室で目覚めた死者達の足音だ。彼らはこうして毎晩順番に病室をひとつ
ひとつ点検してまわってるんだ・・毎日、毎日。
一体何のために?
きっと入院患者の誰かに、自分たちの仲間になることを告げに回っているのだ・・
怖い。しかし誰も助けてはくれない。こうして目を閉じ耳をふさぎ、彼らが通り過ぎるのを待つしかないんだ・・・
ああ、また今夜も足音がドアの前で止まった・・・
「ホスピタル・マカーバー」はアラマント氏が専門学校生時代、病院でアルバイトとして勤務していた時の実際の体験をもとに作られたという。映画の舞台になっているのもそのバイト先の病院で、もちろん無許可で撮影された。室内灯だけのゲリラ撮影だった割には比較的よく撮れており、姉妹作「オーサカヤ・マッサークル」と並びアラマント我孫子時代の隠れた名作であった。
なお、「ホスピタル・マカーバー」はアラマント氏本人が監督した最後の8ミリ・シネ作品となった。