<story>

昭和17年6月、日本軍はミッドウェイ海戰において大敗を喫したが、その事實は秘匿されていた。
太平洋戰争突入以降、快進撃を續けていた日本軍は、開戰半年を待たずして徐々に劣勢に転じていく。
舞臺はラバウルに據點を置く海軍陸上攻撃機隊。
冒頭シーンは、米艦隊に雷撃を加える一式陸攻から始まる。

1941年、マレー沖海戰において海軍航空機による雷撃作戰は大きな戰果をあげたが防御力が弱く鈍重な大型機にとって極めて危険な戰法であった。しかし、開戰直後の成功に過剩な戰果を期待した帝國海軍は終戰まで戰法を變えることなく、結果的に多くの若者が散っていった。


そして、雷撃に使用された機體が、「もう1人の主役!」とも言える「一式陸上攻撃機」である。
一式陸攻は7人乘りで航續距離、操縱性能に於いては同世代の航空機に比べ長けていたものの、防御は極めて弱く、被彈と共に炎に包まれる事がしばしばだった。
よって、雷撃行の生存率は低く、當時海軍の中でも「3度目の生還は期しがたい」と言われていた。
しかし、當時20歳前後の陸攻乘りたちにとって「雷撃」こそが譽れであり、「価値のある死」だけが彼らの救いでもあったのだ。

<あらすじ>


「干渉空域」に生息する巨大空中生物
乗り込んだ将校(科学者)は、怪物が大気を浄化する機能を持ち、生態系に重要な存在である事に気づくが・・・。
(昭和16年のラバウル花吹山大噴火、戦火による石油施設火災により集まったとの設定)

夜間雷撃に参加し、九死に一生を得て戦闘空域を脱した主人公達であったが、逃避行の末低気圧に守られた謎の空間に突入する。

そこで彼らが見た物は、空中に浮かぶ航空機の残骸と、それを喰らう巨大生物の姿だった。

命からがら脱出に成功した彼らだったが、基地に戻るとすでに5日が経過しており、彼らの壮絶な最後・・・「魚雷発射後被弾、炎に包まれつつも敵艦に突入。これを撃沈した」・・・と大本営発表された後だった・・・。

そんな時、本土から特殊任務をおびた将校が着任する。

将校は、彼らの遭遇した無重力空間を「干渉空域」と呼び、レーダーにも察知されないその空間を巨大空母として使用する研究の責任者であった。

主人公らは謎の「干渉空域」の探査を命じられ、将校と共に飛び立つ。それは、誰にも成果を期待されない単機での離陸だった。

観測機に改造された一式陸攻は重たい探査装置により運動性能は封じ込まれ、武装の一部も外されていた。

「干渉空域」の存在する空域はすでに米軍の制空圏であり、搭乗員の中でも「魔の索敵線」として恐れられている場所であった。

程なく彼らの乗る一式陸攻は米軍F4F戦闘機に追撃され機上戦死者を出しつつも雲に逃れるが、ついには「干渉空域」へと突入し怪物の触手に捉えられてしまう。

反目する搭乗員達は結束して脱出を試みるが・・・。


果たして彼らは脱出できるのか???

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