<ストーリー>

100年浦安、遥か洋上の浦安宇宙空港は多数の照明と飛び交う軍のガンシップにより真昼のようにライトアップされている、半年先の開港を控え建設工事は急ピッチで進められ、激化する開港反対テロに当局は神経を尖らせていた。

NPのレポーター畑と加藤は宙港に続く海底ケーブルの中継所近くで身を潜めていた、世間を騒がす テロ集団「浦安玉子(仮称)」が中継所を襲うとの情報があったからだ、旨く行けば過激派と守備隊の攻防が収録出来るはずだ。

突然銃声が轟き悲鳴が上がった100E先で出会い頭に両者がぶつかったらしい、匍匐前進で草むら進む加藤と畑、騒ぎに気づいたらしく猛スピードで宙港のガンシップが飛来し旋回を始める、すさまじいダウンウオッシュのなかで撃たれた兵士をかつぎ上げる加藤「どっちも守備隊だ!」同士打ちだった。

突如轟く爆発音、中継所が吹き飛んだ。局へ戻る2人、全ては何者かの罠だった、今回の収録分は未放送のまま買い取りとなった。

不審な点に気づいた加藤はネットワークに収録分のコピーしようとするが、すでにサーバは特殊警察が捜査のためクローズしてしまった後だった。

そんなとき畑が法で禁止されている収録分のバックアップを他に持っている事が分かる。

コンピュータで画像解析した結果今回の事件を画策したらしき人物が映っていた、それはワームホールの 開発者であり1年前に反重力船の墜落事故により死亡したはずの富士山博士だった・・・。

ームホールを開発したのは富士山博士とアメリカ政府機関に所属していた前歴が全く不明のAleXと呼ばれる天才科学者だった、富士山博士の失踪後AleXはワームホールの利権をバックにAleXコーポレーションを設立、地球規模のニュース配信ネットワークを持つSNNの会長でありマスメディアの帝王と呼ばれる緒方を利用し各国の企業、政府に影響力を広げ、世界的にワームホール開口の流れを作り上げていった。

  は富士山博士の乗った反重力船を墜落させたのは彼の陰謀だった、富士山博士はうすうすAleXの正体に気がついていた、彼こそは全宇宙で指名手配中のワームホールブローカーと呼ばれる詐欺師だった。

 彼らの手口はこうだ。

未開の惑星に出向き、反重力の制御等、新しいテクノロジーを餌にその星の支配層に潜り込み財産をため込む、次に

巨費を投じさせワームホールを地表に建設させる、ワームホールが開口した時点で穴の権利を好戦的な惑星人に売り渡してしまう。その惑星は占領されブローカーは稼いだ金を持って次の未開惑星へ赴く。

士山博士の最終的な目的は、稼働を直前に控えた重力ドリルを破壊することにある。

     

富士山博士の生存を確信した加藤と畑は調査の段階で機密データへの進入に失敗し、特殊警察に追われることになる、この時代、国家反逆罪として個人のIDを抹消された場合、全ての社会的権利を失ってしまうのだ。

特殊警察隊の隊長である宮野は多くの反逆者、思想犯を抹殺した冷血漢として恐れられていた、

富士山博士もかつて彼女によって投獄された経験がある、彼女は再び現れた富士山に大きな疑問を抱きつつあった。「なぜに彼はそこまで空港建設に反対するのか?」

2人が追いつめられたとき、ついに富士山博士が姿を現す。

2人は富士山博士と共に湾岸線を逃走する。

宮野のガンシップが追撃し射程内に富士山博士の車を納めるがついには宮野はミサイルを発射する事ができず躊躇しているうち街灯に触れ高速道路下に胴体着陸してしまう、墜落したショックで宮野は足を骨折する、その上、搭載されていたミサイルの発射装置が作動してしまう、地上で発射すればガンシップはもちろん高速道路も破壊してしまう。

宮野が観念したとき冨士山博士が発射装置を銃で破壊する。

冨士山博士と対面した宮野は博士の言葉が真実であることに気づく。宮野は富士山を宇宙へ行かせる為、ガンシップを明け渡す、

士山一行はガンシップの高度を上げ大気圏脱出コースを取る、眼下には星をちりばめた様な浦安宙港と東京の夜景が広がる。

 

 その頃、バンデル星人から再三、工期の遅れについて圧力をかけられていたAleXは思いあまって自ら 重力ドリルに出向き始動させてしまう。

一方AleXコーポレーション本社(浦安市)にいた緒方の携帯端末(通信機器)のもとに次々と情報がアップされた、調整中の重力ドリルとの通信が途絶え、システムが起動し始めたと言うのだ。

 重力ドリルが起動したことに愕然となり、AleXに確認を取ろうとするが、AleXの携帯電話は「お客様のおかけになった電話番号は大気圏内にみあたりません」とのスピールを繰り返すばかりだった。

 その間も緒方の携帯端末には各国の首相、大統領からも問い合わせが殺到する。

各国の防衛システム、管制システムが次々とダウンしていったのだ。

 いずれも緒方が設置を指示したAleXコーポレーション製のコンピューターだった。

そして当の本人が重力ドリルを動かしていることを確認した緒方はやっと騙されていた事に気づく。

直ちに迎撃体制に移ろうとするが、日本でもすでに防衛システムはAleXコーポレーション製のコンピューターに変わっていた事から全く命令を受け付けず自慢の宇宙艦隊も港に停泊したままだった。

 つまりAleXを撃墜できるのは富士山博士一行のみとなってしまった訳だ。

富士山博士一行のガンシップは大気圏を脱出しついに重力ドリルにたどり着くが、すでに、遥か彼方から巨大な戦闘艦隊が近づきつあった・・・。