
「指圧ライダー2/漫才編」 「指圧ライダー3/ラジャの超能力伝授」 (1998年2月 15分くらい)
うんうん。
またやったよね、アン・アラマント。
それも、一度にニ本も作っちゃってさ。「バック・トゥ・ザ・フューチャー2、3」かっての、お前は(笑い)。この二作品ね、なんと一週間ちょっとで出来上がったんだって。いくらなんでもあんまりだよ、そんなお手軽に作っちゃ。台湾なんかのパチもん映画じゃないんだから。でもねでもね、よく出来てるよ。ニ本ともすっごく面白いの。ぼく、笑っちゃったなあ。うん。これだけ猛スピードで作品を仕上げたくせに、両方ともハズレなし、ていうのもスゴいな。本当に。
まず、「漫才編」。「漫才」ってあんた、「指圧」じゃないのかって思わず画面にツッこんでいる間にさ、ストーリーはどんどん暴走していくんだ。前半、ベタな掛け合い漫才をやるわけですよ、これがさ。今日びの漫才師がツッコミで「よしなさい」なんて言うかしかし(笑い)。あの、シャープにしてクールな彼が「ヨゴレ」を楽しそうに演じている。もちろん、お約束の「キレ場」まであるよ。でもね、やっぱり天才なんだね。コテコテの漫才が、彼の編集テクニックによって中和されサラサラでフルーティーなものに仕上がってるんだよな。これ。すごいね。ヨーロッパで彼の作品がシアツ=マジックと呼ばれるわけだね。うん。うんうん。それでもって、これらすべてがね、後半のさ、打って変わって長回しのショッキングなギャグ(?)の伏線として成立しているんだもん。ぼく、びっくりしちゃった。すごいすごい。うん、すごいよ。ぼく、もう、だめ。
続いて、ラジャの無断出演とその過激な内容で問題となった「超能力編」。本社と「アン(アラマント)」との緊張関係が一挙に高まった本作でもある。場合によっては上映禁止処分もあると言う。でもね、ぼくね、一言いいたいの。この作品、そんなスキャンダラスな話題に関係なく面白いよ?本編ラストの「ラジャ=ギャグ百連発」の中で中傷的とされた、「超人現る」のものまねだって、全然そんな事はない。作り手の、パロディーというより「超人」への熱いオマージュをすごく感じたな。それぐらい、熱く、笑える。だってラジャ、もう命がけでネタやってやんの。ぼくね、ぼくね、本当にお腹がよじれて死にそうになっちゃった。ラストのスゴいドンデン返し(ラジャと指圧ツーショットが実現!)はぜひあなたの目で確かめてほしいな。
ぼくね、思ったよ。
日本でもこんな面白い(笑える)映画を作れる漢(おとこ)がいるんだなって。コイツがいるかぎり、日本映画はもっともっと笑えるよ(笑い)。うん。
モイチョイプロ 彦 杉夫